なんでも端的に表すと嘘の部分が必ずまじります。 簡単に説明すると嘘の部分が生まれ、詳しく説明するとややこしくなる。 これはジレンマです。
なので簡単に説明してる記事はその全てを鵜呑みにはしないでください!!
Q 私はどれくらいで治りますか?
お電話での問い合わせでしたが、こういった内容のものはたまに来ます。
開口一番。病名と症状だけ告げて、「どれくらいで治りますか?」や「何回くらいで治りますか?」と一方的に問うてきます。 名も名乗らなければ、挨拶もなし。 こちらの都合もお構いなし。 なんとも無礼です。 この段階でまともに答える気など無くなってしまいます。
さて、この方がいつ治るかですが…
そんなの分かるわけありません。 会ったこともない初めての人と電話で数分話しただけで、その人の病がどれくらいで治せるかなんて答えられる人がいればそれは「預言者」か「神」くらいのものです。 私は普通の人間ですので聞く人を間違えています。
経験上、ぎっくり腰や捻挫、風邪などの簡単なものや急性のものは数回や数日で治るとある程度は答えられますが、それでも「治る」と言い切ることなどできません。 ましてや慢性化しているものは、治療の過程でその人のライフスタイルも関わってきます。 病名が同じでも皆同じように治るわけでないのです。
これは東洋医学に限ったことではありません。 だから普通、医師に同じ質問をしてもはっきりとは答えません。このような内容で病院に電話したならば話を聞いてもくれないでしょう。 受付でやんわりとお断りされるか、とりあえず来てくださいと言われます(笑)
経営的にはテキトーに「○○回でなおりますよ。 だからおいで下さい♪」などと自信満々にでも言えば良いのかもしれませんが、それは私のポリシーに反します。
あ。 もう一人答えられる人がいました。それは「詐欺師」 治せないのに治せると言い、分からないのに分かると言い、患者を惑わして目先の儲けを追い、医の信用を下げる人たちです。